MB-S1で遊ぼう!

実機やエミュレータで昔遊んだゲームや自分で組んだプログラムをもう一度蘇らせてみましょう!

この1年でハード・ソフトに関して あれこれ取り組んできた記録でもあります。


※ 日立製作所さん、MB-S1ミニを発売してもいいんですよ?

はじめに

 40年ぶりに本体が起動したのはよかったのですが、フロッピーディスクユニットであるMP-3560はディスクを読み込まなくなっていました。 
そこでなんとか、昔使っていたファイルで遊びたい!との思いから(完全にノスタルジーですね。)、工学系知識0のド文系なりにあれこれ調べてみました。選択肢は以下のとおり。それぞれ手探りながら並行して進めていくことにしました。 
 
① MP-3560を修理する。 
② FDDエミュレータを組み込む。 
③ フロッピーのデータだけサルベージしてエミュレータに完全移行する。 

● MP-3560修理編 

  おそらくマイナー機種であるS1の周辺機器を修理してくれる業者などなかろうということで、ダメモトで自分で修理してみることにしました。ベルト切れくらいならなんとかなると甘い考えを持っていました。(なお、組み込まれていたRICHO製MDD211はベルト駆動ではありませんでした。) 
 

  webを調べてみるとまずはドライブの基板にある電解コンデンサを疑ってみるという結論に達しました。確かに、膨らんだり足の部分に緑青が出ていたりするコンデンサもいくつかありました。 

 対象のコンデンサは2種計9箇所で、秋月通商さんからすぐに取り寄せできました。 

 旧コン研様のサイトにある、MDD211の修理記事

(https://kyucom.sblo.jp/article/187274390.html)を参考に、コンデンサ交換にトライしてみました。・・・・・結果、技術が拙く、基板のランド部分を焼損する事態に。一応コンデンサを全て取り替えましたが、フロッピーを読み込むことはありませんでした。

 今思うと、ケチらずに半田吸取機を購入すべきでした。 

 ● FDDエミュレータ導入編

 MD211は入手できそうにないので、FDDエミュレータで運用することにしました。幸い、S1に限らずメジャー機種での導入事例がたくさんwebで見つかりました。 

HxCフロッピーエミュレータが高額である点、また、S1での導入事例が公開されていた点からGOTEKフロッピーエミュレータを採用することとしました。 
 

◆ ファームウェアの書き換え 

GOTEKを使用する際は、まずGOTEKのファームウェアを書き換えてHxC化する作業が必要です。 

 あれこれ調べると、ファームウェア書換えのために、USBと接続するための仕掛けが必要なようです。この辺は、かべきんブログ様に詳しい記事があります。 

(https://asakita.net/kabekin/2022/03/22863.html) 
 

★ 実際のところ、私が購入したGOTEKでは、ドライブ正面のUSBポートとPCを直結したらファームウェアの書き換えが無事できてしまいました。製品のバージョンにもよるようですね。 

 

◆ MP-3560への組み込み 

 まず、最初の関門は、FDDケーブル接続部の形状の違いでした。 

GOTEKはピンコネクタであるのに対し、MD211はカードエッジコネクタであるため、同じ34線でも変換をしないといけないわけです。 
 

また、かべきんブログ様(https://asakita.net/kabekin/2021/05/20869.html)の記事を拝見するに、単に変換するだけでなく、ドライブ選択信号のための配線変更が必要です。 

 

 コンデンサ交換すら失敗してしまう低スキルさゆえ、既製品の変換部品を購入し、ドライブも0番のみ使用するものと割り切って、回路部分には手を加えず、エッジ部分の金属を彫刻刀で削って使用することとしました。 

 

しかし、その後も、DISKBASICは立ち上がらず、何度も電源のオンオフを繰り返しているうちに、今度はモニタ(C14-2190A)まで故障する始末でした・・ 

 

 その後、かべきんブログの主様のところでモニタを引き取っていただくついでに、MP-3550+GOTEKの状態を見ていただくことになりました。 

 

 うまくDISKBASICが立ち上がらない原因として2点御指摘をいただきました。 

 ① MP-3560の電源部分の基板も故障している。 

 ② MP-3560は2ドライブなので、GOTEKのみ接続するのではなく、GOTEK+FDDの構成で通電し ないと電力供給が過剰になりがち。 

 

 ①については、かべきんブログ主様に修理をしていただきました。また、②については、稼働品を御恵与いただきました。・・・本当に感謝感激です。 

ということで、自力でのGOTEK導入は叶いませんでしたが、最終的にお力添えをいただき無事GOTEKによるS1-DISKBASICの環境が実現できました! 

実機で当時と同じものを遊ぶのは格別です!! 

 

★ ありがたいことにそのモニタは、かべきんブログ主さまの修理により無事復活し、広島の地で元気に稼働しているそうです。 

● フロッピーディスクのサルベージ編

※ 時系列的には、GOTEK導入以前の話になります。 

 捨てられずに残ったS1資産として、2Dのフロッピーが30枚あります。27枚がS1、3枚がL3で使われていたものです。 

DISKBASICや、市販テープソフトを無理矢理フロッピーに移したもの、雑誌から入力したもの、自分でゲームを作ろうと足掻いて失敗した残骸などが入っているはずなので、是非復元したいところでした。 

◆ プロの手を借りる

  最終的には、まずはプロの手でということになり、クリムゾンシスムズさん

(https://crimson-systems.com/apl/index.html)が受けてくれることになりました。

 クリムゾンさんでは、98の5インチFD環境で、maharitoという定番のソフトにて作業をしていただきました。30枚中、27枚が吸い出し成功という結果でした。


 納品されたmaharito形式のファイルをd88形式に変換して、S1model05エミュにおそるおそるセットしてみると・・・・無事に起動し、過去のファイル群を再び利用することが出来ました。

40年前の記憶が蘇ります。正直しばらく言葉にならない気持ちでした!

 

◆ それでも諦めきれず

 その後、残りの3枚もどうにかならないものかと、あれこれweb情報を漁る日々を過ごしていました。

 幸い、モノが捨てられない性分であり、古いAT機(の残骸)が数台分部屋に転がっています。フロッピー用のコネクタがマザーボードについているマシンも数台ありました。あとは、AT機用の5インチFDをどうするかという問題が残りました。

 

◆ FD1155D編

 調べてみると、多くの方が、PC9801の内蔵FDとしてよく使われていたFD1155DをAT機に接続しているようです。ジャンパにより細かく設定できるところが利点とのことです。

 

 ということで早速、動作保証品を扱っている第三研究所さんからFD1155Dを取り寄せてAT機に接続してみました。

 サルベージには、定番のDITTを使用することにしたのですが、NTベースのOSではうまく動かないとのことで、XP機をwindowsMEにダウングレードすることにしました。

 この手のダウングレードでは、まず、マザーボードを始め、各機器のドライバ不適合が頻発します。また、もうドライバを公開していないケースがほとんどです。

 ★ 過去のドライバが簡単に入手出来るサイトがいくつかありますが、基本的にウイルス入りの罠サイトです。御注意ください。


 

最低限画面が写ってHDDとFDDさえ動けば良いので最低限のドライバで起動・・・dittを使用して手持ちの30枚をサルベージしてみました。

 ・・・全て吸い出し成功しました!エミュでも無事に稼働しました。

maharitoはかなり厳格に吸い出しを行っているようで、3枚エラーになりましたが、dittは少し緩いのか、エラーなし扱いになりました。その怪しい3枚も、エミュでは普通に動くのでdittだから問題ありということでもなさそうです。

 

◆ FD-55GFR(7000番台)編

 AT機専用の5インチドライブに、FD-55GFRというものがあります。AT機用なので、FDCとの相性問題やらあまり悩まずにすんなり使えるドライブとのことです。

 うっかりオクで入手出来てしまったので、さっそくサルベージ環境の再構築です。

 

FD1155Dでサルベージできたマシンを引っ張り出して起動してみると・・・MEなのかXPなのかよく分からない状況に。原因は、吸い出しソフトごとに環境を分けようとMEとXPのデュアルドライブ機にしようとしたことにありそうでした。

 

ドライバを収集しきれずに不完全な状況でもあるため、いっそ、吸い出し専用機を作ることにしました。

 (ここでAT機をイチから組み上げるのに紆余曲折があり半年の期間を要しました。手持ちの機器が電源ユニットを含めて経年劣化で軒並み壊れており、問題の切り分け以前の状況でした。)

 

最終的に、intel440BXマザーボードをベースにした、25年前にタイムリープしたようなwin98SEマシンが組み上がりました。当たり前のようにフロッピーを使っていた時代のマザーボードなのでFD-55GFRとの相性も問題ありません。

 サルベージも、安定そのものです。5インチのサルベージ環境は完成です。

 ・・・肝心の吸い出すものがありませんがorz

 

※ 後日、PC98の9枚組ソフトを1000円でオク入手して試しにサルベージしてみましたが無事成功しました。 

● KyroFlux導入編 

ひょんなことからL3Mark5用の3インチソフトを入手しました。当然、手元に3インチドライブがあるわけでもなく・・・早速広島の御方に相談です(泣きつきともいう。)

 

 御方の実機環境を活用してもサルベージ出来るものと出来ないものがあるとのことで、最後の手段、KyroFluxの導入に踏み切りました。

maharitoやdittでは、読み取り不良なトラックやセクタは、記録されない仕様ですが、KyroFluxは、ディスクの磁性情報をまるっとストリームとして記録するので、エラーもまるごとデータ化します。(・・と認識しています。間違ってたら御指摘いただけると幸いです。)

 現時点では、実機環境で吸い出せる3インチディスクは、KyroFluxでもサルベージができていますが、出来なかったディスクはやはりうまくいっていません。

 しかし、当然ながら5インチディスクなどでもサルベージできるため、手段が一つ増えたということで満足しています。 

● テープソフトのサルベージ編 

私のテープはほぼ捨てられてしまっていましたが、オクやメルカリなどでたまに買い戻すこともできています。これらも今の技術の内側で保存していく必要があります。

 

 ◆ 当時のデータレコーダを使用する。


 当時使っていた東芝製のデータレコーダー。なんと動きます。しかも最初は早送りや巻き戻しができずほぼ等速の再生専用でしたが、使っていくうちに元のような挙動をするようになりました。(技術がある方は分解してグリスアップなどをされるのでしょう。)


 これを、ケーブルでPCに接続し、テープから再生された音声を、PC側で録音します。録音ソフトはフリーソフトで十分です。できあがったWAVファイルでも、S1model05エミュレータで再生、利用できますが、エミュと同じくSasaji様が配布しているwavtoolを用いて、L3ファイルに変換しておくと、ファイル容量が/1000~10000程度に圧縮されて便利です。

 

 ◆ 今時のテープ再生機を使用する。

 

Amazon辺りで2千円も出せば購入出来るテープ再生専用機でも、同様にwavファイルの生成ができます。当時のマイコン用のデータレコーダーとラジカセのようなテープ再生機では、データの形が変わる・・・などと教わった気もするのですが、これまでのところ、この2千円の再生機でサルベージに失敗した事例はありません。むしろ、前述のデータレコーダーでサルベージがうまくいかなかったテープが一発で成功する事例がありました。 

◎ サルベージのまとめ

 

40年経ってもフロッピーや磁気テープが生きていることにまず驚きました。メーカーや保存環境にもよるのでしょうが、マクセル、富士フイルム製などはまだまだ大丈夫そうです。

 しかし10年先、20年先まで大丈夫なのかは神のみぞ知るところです。今回は、無事、大事なデータを現在の技術の内側に取り込むことができて幸いでした。 

★ S1やL3のデータをお持ちで保存についてお悩みの方がいらっしゃれば、お気軽に御相談ください。へっぽこなりにお手伝いします。

● モニター編 

MP-3560にGOTEKを組み込む際に壊してしまったモニタですが、代替品を調べて購入してみました。いわゆる15kHz対応のモニタということになります。

自宅には、PC用モニタがCRT、液晶合わせて10点ほど転がっていましたが、写ったのは一番最後に入手した「MSI PRO MP251P」のみでした。ただ、こちらは、縦シューティングゲーム用に購入したピボット機能付きのモニタなのでS1専用にするわけにもいきません。

あれこれ調べてみると、三菱製の一部機種がレトロPC界隈では定番のようです。

似たような型番でも(場合によっては同じ型番でもロットによって)写ったり写らなかったり、写ったとしても画面端が切れたりいろいろあるようです。

 

とりあえず、RDT1711LMとRDT192WLMの2台をお安くオクで購入してみました。送料込みで3千円しないくらいです。

 

 ◆ RDT1711LM

 定番中の定番RDT171LMと一文字違いですが、こちらは15kHzは非対応でした。ということで、PC9821専用モニタとして活用します。

 

 ◆ RDT192WLM

 こちらは、とりあえず写ります。しかし、80文字モードにすると、文字潰れが発生します。惜しい。

 

ということで、私が購入して1年経った頃、安売りされていた「MSI PRO MP251P」をもう一枚購入しました・・

かべきんブログの主様や、交流のある方の情報では、LD,パナソニック、DELL,IO-DATAなども適合するものがあるようです。定番の三菱のRDT171LMなどは高騰しやすいのでこっちを安値で購入してみようかなとも思います。

● 雑誌プログラムを入力してみよう編

40年前は、BASICだろうがマシン語だろうが雑誌を片手に黙々とキーボードから夜なべで手打ちをしたものです。この頃の経験が今の忍耐力につながっているのかと思えば決して無駄ではなかったわけですが、40年経った今も同じく手入力をするのは正直しんどいものです。

 

 本HPでは、多くの雑誌掲載プログラムを動画にして紹介していますが、当時入力してサルベージできたものはせいぜい20~30本程度だと思います。

 

Sasaji様作成の各種ツールを使えば、WindowsPCや、Macなどを用いてクロス環境を構築することが容易になっています。(感謝感謝であります。)

 


私がこの1年、日課としているプログラム入力のおおまかな流れは、

 

 ① 雑誌の入手

 ↓

 ② スキャンしてPDFデータを作成

 ↓

 ③ PDFデータを画像化

 ↓

 ④ 画像の下処理

 ↓

 ⑤ OCRソフトによるテキスト化

 ↓

 ⑥ テキストの修正作業

 ↓

 ⑦ テキストのBASICファイル又はBINファイルへの変換

 ↓

 ⑧ 仮想フロッピー(d88ファイル)へのファイル貼付

 ↓

 ⑨ エミュレータ上でのデバッグ作業

 ↓

 ⑩ 完成!!!

 

それでは各工程について詳細に説明します。

 

 ① 雑誌の入手

 これまで大事な雑誌を大量に廃棄してしまい、後悔しきりな方も多いかもしれません。再度 入手するためには、


 A) オクやメルカリで購入

   出品されるまで気長に待ちます。あとは財力にものを言わせ て・・・老後破産に注意です。

 

 B) 古本屋巡り

  ブックオフとかではそうそう見つかりません。神保町もPC関係の書籍を扱う書店 は一握りです。古書店の在庫をそれなりに統合して検索できるサイトもありますのでそちらが現実的かもしれません。

 

 C) 国立国会図書館を利用

  所蔵されている雑誌であれば、全ページの1/2までという 制約もありますが、webから複写サービスも対応してくれます。何月号の何ページに目的のプログラムが載っているのかについて、リファレンスを受けることもできます。

 私は、オークフリーなど過去のオークションに出品されていた雑誌の目次画像を参考にレファレンス情報を得ていることが多いです。

 建前上、1,000部以上発行している雑誌は、国会図書館に納本されていなければならないのですが、欠本があったり、そもそも雑誌がまるまる所蔵されていなかったりすることもあります。

 

 D) その他の公立・私立図書館を利用

 お住まいの地域によっては、多くのレトロPC向け雑誌を所蔵する都立図書館や神奈川図書館から取り寄せが可能な場合があります。(私の住んでいるところはアウトです。)

 都立図書館は、閲覧と現地での複写サービスを利用するだけであれば、都民でなくともよいです。国会図書館に所蔵が無いものについては、非都民でも遠隔複写を受け付けているようです。

 多くのレトロPC向け資料を所蔵する神奈川図書館は、神奈川在住又は通勤・通学者のみの利用に限定されています。

 私立では青梅に、「夢の図書館」があり、かなりのPC雑誌を所蔵されているのですが、現在は引っ越し作業中で当分は利用できない状況です。早期の再開を祈るばかりです。

 

 私は、基本的に国会図書館を利用させていただくことが多いですが、所蔵のないものは、オクや都立図書館を利用しています。

 

 ② 雑誌のスキャン

 今時の安いプリンターにおまけで付いているスキャナーでも十分です。600dpiだと1ページスキャンするのも結構時間がかかりますが、気合いで頑張りましょう。当時の雑誌は、せいぜい175線でオフセット印刷されているので、300dpiでも十分かもしれません。

 

 ③ PDFを画像化

 最初から画像としてスキャンすればいいのでは、と思われるかもしれませんが、後のデバッグ作業や、ライブラリ化するには、まずは一旦PDFにしておいた方がメリットが大きいと思っています。アドビのサイトでファイルサイズなどに制約はあるものの無料でJPG化してくれるのでそちらを利用しています。(https://www.ilovepdf.com/ja/pdf_to_jpg)

④ 画像の下処理

PDFからJPGにした画像ファイルを直接OCRソフトにかけてもテキスト化は可能なのですが、ページが傾いていたり紙が経年劣化で焼けていたりするままの画像ファイルをOCRしても、テキストの出来上がりがよろしくない場合が多々あります。結局手入力より手間がかかってしまう・・なんてことも。

 そこで、「ScanTailor」というソフトを利用して画像を整えています。傾き補正や、プログラム以外の不要な情報のカット、紙の地の色を白くしてくれるなど、OCRの読取率が大幅に向上します。 

⑤ OCR読み取り

 私は「ProgramListOCR」というソフトを愛用しています。プリンターに附属しているようなOCRソフトでもものによってはかなり良いそうですが、このソフトでは、ベーシックファイルなのかマシン語ファイルなのかによって読み取り条件を任意で変えられたりするので、特にマシン語を読み取る場合は、誤認識が大幅に減ります。

 ※ それでも、AとBと6と8と0、7と9などはかなりの率で誤認識します。ただ、マシン語で使われていないIとlが1と混同しないだけでもありがたいです。 

⑦ テキストファイルの変換

 OCRソフトで生成されたテキストファイルは、BASICとマシン語で扱いが分かれます。

 

<BASICファイル>

 テキストの時点でメモ帳などを用いてこの時点で雑誌と見比べながらデバグを行います。この時点で行うことで、Oと0の誤認識、;と:の誤認識などは、一括で置換してしまえるからです。

 【例】 
    (ⅰ) まずO(オー)は全部0(ゼロ)に一括置換する。

    (ⅱ) その後、G0(ジーゼロ)、T0、L0CATE、C0L0R、M0Dなど頻出する命令は、GO(ジーオー)、TOなどに置換し直す。

 

 ある程度整ったら、Sasaji様作成の「L3S1BASIC」でBASICファイルに変換します。ここでも行番号のミスや、非対応文字を使用した場合のチェックなどが可能です。

 

 <マシン語ファイル>

 こちらも、テキストの時点で、中身まではしっかり見ませんが、アドレス、1行当たりのデータの数、チェックサムまではデバグを行います。

 ある程度整ったら「DumpListEditor」用いてチェックをかけます。おそらく、この時点で大量のチェックサムエラーが生じていると思いますが、このソフト上でデータを修正しながら逐一縦横チェックサムの確認が出来るので非常に便利です。

 エラーが無くなったら、BINファイルに変換します。S1の場合、L3用のファイル形式が用意されているのでそれを選択でOKです。BINファイルのほか、直接テープファイルであるL3ファイルに変換も可能です。 

⑧ 仮想フロッピーに変換したBASやBINファイルを貼り付け

Sasaji様作成の「L3DiskExplorer」で作成した仮想フロッピーにドラッグ&ドロップします。その後上書き保存でd88ファイルは完成です。とっても便利な世の中になりましたね。

 ※ S1の場合は、2Dでも2HDでも好きな方でd88ファイルを作成できます。L3の場合は、3インチ1S、5インチ2Dが扱えますが、中間言語が異なるので、「L3S1BASIC」でBASファイルを生成する際に、適した形式を選んでおきましょう。 

 ⑨ エミュ上でデバグ

d88ファイルをエミュに読み込ませて実機に近い環境でデバグを進めます。昔懐かしのSyntaxErrorやらなんやら出ることもありますが昔を思い出しながらデバグしましょう。

 

 ⑩ ゴールです!

完成したら、SAVEしてあとはお楽しみください!

S1model05エミュでは、様々なオプションカードを増設することができるほか、録音や録画など便利な機能が盛りだくさんです。

また、d88ファイルは、hfeファイルに変換して、FDDエミュレータ経由で実機に読み込ませて実機で遊ぶことも可能です。

最後に

  初めて触れたPC、それがMB-S1でした。父が日製勤めであったため、きっと社販で安く買えたのだろうと思います。半ば仕事でも使うつもりだったのか、Model20に拡張RAM増設、FDD、漢字プリンターまで揃えていました。

  当時、我が家はファミコン禁止であり、自ずと、コンピューター的な何かで遊ぼうとするとS1に頼るしかなかったわけですが、田舎住まいだったため、電器店でソフトが陳列されるようなこともなく、また、知りうる範囲の交友関係は、ほぼPC88系で(ぴゅう太でベーマガ投稿している猛者もいた。)、おそらく、学年見渡してもS1ユーザーは私しかいない、そんな不遇な環境でした。

  そのため、なけなしの小遣いで市販のゲームをまちの電気屋に特注で取り寄せてもらうほかは、雑誌片手に投稿プログラムを手入力するしかなく、特にI/O別冊のPiOなどは、(おそらく日製からの強力なプッシュがあったのであろうか、ソノシートにはほぼS1プログラムが優先的に収録されていました。)マイナー機種であるS1のプログラムを特出しで扱ってくれており、毎月発売日を首を長くして待っていました。

  そのような中でもこつこつため込んでいた市販ソフトは、進学して上京している間に全て勝手に廃棄されてしまい、それから長いことS1に触れることがないままになっていました。

  幸いシステムディスクやバックアップFDが30枚が残されていたため。本体とモニターとともに実家から引き上げることとしましたが、あれこれ忙しく過ごすうちに10年ほど経過していました。その後父が亡くなったのを機に、少し触ってみようと思い立ち電源を入れてみたところ、本体やモニタは正常に動いておりましたが、肝心のFDDが読込をしないようだったので、そのうち修理にでも出そうとまたしばらく放置しておりました。

   そんなある日、web上で「MB-S1モデル05エミュレータ」を開発された神の如き方や、S1関連のハード的な研究をアクティブに展開されている方が、発売から40年以上経った今もいることを知り、ド文系の自分でも何かできることはないものかと思い立ちました。

S1でどのようなことができたのか、当時どのような使われ方をしたのか、何らかの形で残していければと考え、まずは、残された30枚のFDのサルベージを行い、ソフトをエミュレータ上で動作させることができました。次に、雑誌で公開されていたプログラムをエミュレータ上で動かしてみようと、片っ端から資料を取り寄せてひたすら入力・デバッグを行いました。少しづつですが、情報をアップしていきたいと思います。


※ HPの作成自体20年ぶりなので非常に拙い仕上がりになっていますが、御容赦いただきますようお願い申し上げます。